大腸カメラ検査は、大腸がんや炎症性腸疾患などの診断に欠かせない検査です。
検査前には食事制限や下剤を服用する必要があります。
そのため、検査後にはお腹が空いてしまいます。
直ぐに何か食べたいところですが、検査後の食事は注意が必要です。
では、大腸カメラ検査の後に食べていいものは何でしょうか?
今回は、大腸カメラ検査の後に食べていいものと食べてはいけないものを紹介します。
大腸カメラ検査とは
大腸カメラ検査のメリットは、大腸の状態を直接観察でき、病変の有無や程度を正確に診断ができることです。 また、ポリープやがんをその場で切除したり、組織を採取して病理検査に回したりできます。
ただしリスクとして、内視鏡の挿入や操作による出血や穿孔(大腸壁の穴あき)などの合併症が稀に起こる可能性があります。 しかし、これらの合併症は非常に稀で、発生した場合でも早期発見・早期治療で対応可能です。
大腸カメラの検査後すぐに食べていいものと食べない方がいいもの
食べていいもの
白粥
素うどん
豆腐
たんぱく質やカルシウムが豊富で低カロリー
ゼリー
プリン
ヨーグルト
食べない方がいいもの
刺激物
食物繊維
脂質
検査翌日以降に食べていいもの
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柔らかくて水分が多くて油分が少ないもの
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ご飯やパン、麺類、スープ、野菜や果物(皮や種は除く)、魚や鶏肉など
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白粥や素うどん、豆腐、ゼリー、プリン、ヨーグルトなど
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魚や鶏肉などの低脂肪の肉類や卵などのたんぱく質源
これらの食べ物は、大腸に負担をかけずに栄養補給ができます。
検査の翌日以降でも控えたほうがいいもの

食物繊維、脂質、刺激物は大腸に負担をかけます。
できれば摂取量を減らすか避けましょう。
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刺激物:唐辛子、カレー、コーヒー、紅茶、アルコール、タバコ
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脂質:揚げ物、バター、チーズ、マヨネーズ、高脂肪の肉類
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食物繊維:皮や種が多い果物や野菜、豆類や海藻類、全粒粉製品
ポリープ切除や組織採取後の食事で気をつけること
消化しやすくて栄養価の高いものを食べて、刺激物やアルコールは絶対に避けましょう。鉄分やビタミンKなどの血液凝固因子を含む食品は出血防止の効果があります。
レバーや赤身肉、ほうれん草、ブロッコリー、納豆などがおすすめです。
感染予防のために、生野菜や生魚などの生ものは控えましょう。
おすすめの食事メニュー
検査後当日の夕食 | 白粥と豆腐の味噌汁、ゼリー |
検査後翌日の朝食 | バナナとヨーグルト、プリン |
検査後翌日の昼食 | 素うどんと鶏肉の照り焼き、サラダ |
検査後翌日の夕食 | ご飯と鮭の塩焼き、味噌汁、ほうれん草のおひたし |
食事メニューは、検査後に食べていいものをバランスよく摂取できるように考えたものですが、個人の好みや体調に合わせて調整してください。
また、食べるものだけではなく、食事量や時間にも注意が必要です。検査後は、一度に大量に食べると胃腸に負担をかける可能性があります。
そのため、少量ずつ頻回に食べることがおすすめです。また、就寝前に食べると消化不良を起こす可能性があります。そのため、就寝の2〜3時間前までには食事を済ませましょう。
検査後に起こりやすい症状と対処法
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腹痛
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出血
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下痢
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便秘
腹痛
検査中に大腸に空気を入れたり、内視鏡を動かしたりすると、大腸が伸びたり圧迫されたりして腹痛が起こることがあります。
腹痛を和らげるためには、ガスを出すように努めたり、散歩などの軽い運動をしたりすることが効果的です。
出血
下痢
便秘
大腸カメラ後の食事についてまとめ
【参考サイト】
https://www.jges.net/citizen/faq/large-intestine_02
大腸内視鏡検査ってどんな検査ですか?|日本消化器内視鏡学会