胃カメラ検査とは、胃や食道の状態を確認するために、カメラ付きの細いチューブを口から入れて行う検査のことです。
検査を受ける前には、食事制限や下剤などの準備が必要です。
しかし検査の後は、いったいどんな食事をすればいいのでしょうか?
そこで今回は、胃カメラ検査の後に食べていいものについて紹介したいと思います。
胃カメラ検査を受ける予定の方、受けた後に困っている方の参考になれば幸いです。
胃カメラ検査後に起こる可能性のある症状
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喉の痛みや違和感
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吐き気や嘔吐
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胸焼けや胃もたれ
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出血
喉の痛みや違和感
それ以外にも、胃カメラが喉を通る際に喉の粘膜を刺激するため、喉の痛みや違和感が残ることがあります。
これらの症状は、水分をたくさん飲んだり、うがいをすると少し楽になります。通常は、数時間から数日で自然に治ります。
吐き気や嘔吐
これらの症状は、水分を十分に摂ったり、消化の良いものを少しずつ食べることで、だんだんおさまってきます。 何もしなくても、通常は数時間程度で回復します。
胸焼けや胃もたれ
出血
ほとんどの場合、出血があっても少量程度で自然に止まります。
ただし検査後に、便や吐物が黒くなったり、血混じっていたら出血しているかもしれません。
胃カメラ検査後の食事の基本的なルール
検査直後から数時間後
検査後1日目から3日目
検査後4日目以降
胃カメラ検査後に食べてよいものと食べてはいけないもの
食べてよいもの
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おかゆやうどんなどのやわらかくて水分の多いもの
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豆腐やヨーグルトなどの低脂肪でタンパク質の豊富なもの
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バナナやリンゴなどの酸味の少ない果物
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野菜スープや味噌汁などの温かくて塩分の適度なもの
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ゼリーやプリンなどの滑らかで水分や栄養素の豊富なもの
食べない方がいいもの
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コーヒーや紅茶などのカフェインやタンニンが含まれるもの
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アルコールや炭酸飲料などの発泡性や刺激性が高いもの
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唐辛子やニンニクなどの香辛料や辛味が強いもの
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揚げ物やバターなどの油分や脂質が多いもの
飲み物についても同様に
消化に良いものや胃に優しいものの例
朝食 | おかゆに小さじ1/4杯程度の梅干し ヨーグルトとバナナを1/2本程度 温かい白湯 |
昼食 | うどんに豆腐とわかめを入れる リンゴをすりおろしたものを少量 温かいほうじ茶 |
夕食 | ご飯は普段の半分程度 プルーンを数個 温かいハーブティー |
生検や色素散布などをした場合の食事の注意点
生検をした場合
色素散布をした場合
胃粘膜が刺激されやすくなっているため、刺激物や脂っこいものなどを控えることがおすすめです。胃酸分泌を抑える薬や消化を助ける薬が処方された場合は、医師の指示に従って服用しましょう。
胃カメラ検査後の生活アドバイス
運動
胃カメラ検査で胃に傷がついている可能性があるので、激しい運動は避けましょう。 また、腹筋運動や前屈などは胃に負担をかけるので、やめておいたほうが良いでしょう。
睡眠
睡眠は消化器系の働きを整える効果があります。しっかりとることで、胃や腸の動きや分泌を正常に戻せます。胃カメラ検査で胃に傷がついている可能性があるので、睡眠をしっかりとることで、傷の回復や感染防止にも役立ちます。
喫煙
喫煙は胃の粘膜を傷つけて炎症や出血を起こすことがあります。
特に、胃カメラ検査で異常が見つかったり、組織を採取した場合は、喫煙は控えましょう。
胃カメラの後の食事についてまとめ
胃カメラ検査は、胃の状態を詳しく調べることができる有用な検査ですが、胃に負担をかけるかもしれません。
そのため、胃カメラ検査後は、食事に気をつけることが大切です。
一般的に制限はありませんが、刺激が少なく消化のよいものがおすすめです。
胃腸に不安のある方は胃カメラの検査後は、しばらくは控えめに食事をしましょう。
胃に優しい食事をすることで、胃の回復を早められます。
食事や適度な運動、ストレスの解消などを心がけて、胃の健康を保ちましょう。
【参考サイト】
https://medicaldoc.jp/m/healthcheck/hc0011/
「胃カメラ」の検査方法は口からと鼻からで違う?費用や当日の流れなど医師が解説! | メディカルドック